築地 TSUKIJI 2005/10/15

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2005年10月15日 土曜日 曇りのち晴れ
第一回 東京観光写真倶楽部撮影会 築地編

今回は「東京観光写真倶楽部」の第一回の撮影会ということで
部長でもある菅原さんに撮影会をレポートしていただきました。

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この撮影会の部員たちの写真はこちらから!

朝9時に、築地横丁入り口付近に集合。
事務局長の清野さんより簡単な説明。
その後、ぼくがちょこっとコメントして、
集合時間を決めて、早速撮影開始。

本日の天気予報は雨。
当初、曇っていたので、
せめて何とかこのままと思っていたが、
空は、徐々に時折青い空がのぞくようになってきた。
そして驚くことに、何と快晴に変わった!
改めて強運を痛感。

それにしても、今日は「半値市」だったことも手伝って、
特に場外市場はものすごい人出。
それこそ、写真などゆっくり撮っていられる状況ではない。
そんなわけで、ぼくは数名を連れ立って、
築地に詳しい友人のガイドで、いわゆる場内市場に向かう。
そこはそこで一般客が少ない分、
玄人の市場独特の活気と勢いがあって、
これまた悠長に、写真など撮っている状況ではない。

しかし、当初の第一目的の「観光」という観点から、
それらを考えた場合、
そういった目の前に、次から次へと立ち現れる光景は、
やはり非日常そのもので、ぼくたちの目を大いに楽しませてくれた。
そして今日も、近い将来取り壊されることが決まってしまっている
その市場の中では「魚に纏わる全て」が、
まさに、海産物の宇宙ステーションのように、縦横無尽に動いている。
その姿こそ、まさに「流通」そのものを具現化したような印象。

そして、せっかくカメラを持っているのだからと、
時折邪魔をしないように、
カメラを向けて「パシャ、パシャ」と繰り返す。
しかし、そんなぼくとは裏腹に、
時折遭遇する部員の人たちの撮影風景は、真剣そのもの!
その姿に、ちょっと焦る。(苦笑)
とはいうものの彼らのすがたは、
いつも一人でプラプラと散歩しながら
写真を撮っているぼくにとって、とても新鮮に映った。
そして、その撮影風景を見ているうちに、
その結果も、より一層楽しみになってきた。

それというのも「写真行為」というのは、
基本的にはとても主観的な行為で、
よって、その視点は基本的には「単眼」である。
にもかかわらず、おそらく彼らの写真が一同に会した時、
生まれて来るであろうその姿は、
明らかに「複眼」で見た世界になるに違いない。
その上、現時点ではまだ何となくではあるものの、
きっとそこには「複眼」でなければ見えない世界が
立ち現れているはず?

そんなことを、思い描きながら
市場の中をフラフラしていると、
「集合時間」まで、残りわずかであることに気が付く。
ちょっと冷静になって、何も撮れていないことを思い出し、
これでは部長としてのけじめが付かない?と 慌てて、
およそ10分程ではあったものの、一人で一気に撮影する。(汗)

暫しの「単眼撮影」後、集合場所に戻ると、
既にみんなは集まっていた。
しかも、しっかりとおみやげを手にしている人も多く、
実はみんなの方が、よっぽど「正しい観光」の模様。
中には、しっかりと魚焼用の網を手にしている人もいる。(笑)

何はともあれ、たまにはみんなで「お散歩」というのも、
やはり楽しいもの。。。
しかも嬉しかったのは、あちらこちらから、
今日初めて会った人たちの間で、
別れ際に「では、また次の撮影でお会いしましょう!」
という会話が、自然と生まれていたこと。

それにしても「またお会いしましょう」って、いい言葉だなぁ。

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それでは
撮影から数日後に続々と集まってきた
部員たちの写真を見た菅原さんのコメントを!

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数時間「築地魚河岸市場」を、みんなでカメラを持って
観光しただけにもかかわらず、出来上がった写真の中には
各人がきちんと個人的な興味と眼差しを持って、
まさに光を観ている。
しかもその全てがいい写真。
そしてそこには、やはり複眼でなくては見えないものが
予想以上の写真となって写っていた。
それだけでも、もちろん嬉しいことではあるものの、
そうやって生まれた「新しいこと、新しいもの」は、
いつの日もその続きがとても楽しみになるもの。

きっとこれは、おもしろくなる。

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